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「空を飛ぶ」体験の革命~Antigravity A1 日本ローンチイベント 参加レポート~

「空を飛ぶ」体験の革命~Antigravity A1 日本ローンチイベント 参加レポート~
「空を飛ぶ」体験の革命~Antigravity A1 日本ローンチイベント 参加レポート~

2025年12月19日、クリスマスを目前に控えた都内某所にて、Insta360と第三者パートナーによる新ドローンブランド「Antigravity(アンチグラビティ)」の日本初となる製品発表会が開催された。今回発表されたのは、世界初となる8K全天球360°ドローン「Antigravity A1」だ。

当日は、Insta360 Japanのカントリーマネージャー による挨拶に始まり、製品説明、ワークショップ、そして実際にA1を操縦できる体験会と、盛りだくさんの内容であった。スタッフ全員がクリスマス仕様のニットを着用し、サンタクロースによるデモ飛行も行われるなど、ホリデーシーズンらしい華やかな雰囲気の中、新たなドローン体験の幕開けを祝った。


ローンチビデオ上映 ~ 新しい飛行体験の予感

イベントは、前夜に日本で正式発表されたAntigravity A1のローンチビデオの上映から始まった。「驚くほど軽やかなビジョンゴーグルとグリップコントローラー。空を思い通りに。」というナレーションと共に、圧倒的な映像美が会場を包み込んだ。

ビデオでは、上下2つのレンズによる360°のクリアな視界、8Kの解像度、交換式レンズによる拡張性など、A1の特徴が次々と紹介された。「これは単なるドローンではない。飛行体験の革命だ」というフレーズが、これから始まる新たな時代を予感させた。



カントリーマネージャーによる挨拶

ブランドに込められた思い

Insta360 Japan カントリーマネージャーのKinki氏が登壇し、Antigravityというブランド名に込められた思いを語った。「アンチグラビティ、つまり反重力。この名前には、これまでの常識や枠を限定せず、新しい体験を生み出したいという思いを込めています」とKinki氏は述べた。

Kinki氏によると、従来のドローンはスペック、数値、性能などの話が中心で、「飛ぶこと自体の楽しさ」があまり語られてこなかったという。「だからこそ、私たちはAntigravityを、飛行体験そのものをゼロから考え直して作っていきたいと思い、このブランドを立ち上げました」と、その志を明らかにした。



初心者でも楽しめるドローン体験

実はKinki氏自身も、元々はドローン初心者だったという。「操縦が難しそう、編集が大変そう、という心配があって、なかなか試すことをしていませんでした」と振り返った。しかし、今年の夏に中国本社への出張でベテランユーザーから「A1は全然違うよ。まるで鳥になったような感覚で、今までにない体験だ」という話を聞き、初めてA1を試したところ、「正直、最初は少し怖さがありました。ただ、数分後には操縦が簡単にできるようになり、気づいたら自分がその飛ぶ楽しさに夢中になっていました」と語った。


日本市場への思い入れ

Kinki氏は日本市場についても言及。「日本は私たちにとってすぐに結果を求める市場ではありません。理解され、そして信頼を一つ一つ積み重ねていく場所です」と述べた。「最初は一部のユーザー様から始まり、最近では一般の方、家族、旅行好きな方々にも、その輪が広がってきました。日本のユーザーの『本当に使いやすいの?』という真摯な問いが、私たちの製品を育ててくれました」と感謝の言葉を述べた。


発売開始3時間でヨドバシカメラランキング1位

驚くべき発表もあった。「世界初の8K全天球360°ドローンが日本で発売されまして、実は発売開始から3時間も経たないうちに、ヨドバシカメラのランキング第1位を獲得できました」とKinki氏が発表すると、会場からは大きな拍手と歓声が上がった。新ブランドの船出としては、これ以上ない好スタートと言えるだろう。





製品詳細説明 ~ ジャリー氏によるプレゼンテーション

続いて、Antigravityのイベントマネージャーであるジャリー氏が登壇し、製品の詳細な説明を行った。ジャリー氏は冒頭、会場に2つの質問を投げかけた。「Insta360の360°全天球カメラを使ったことがある方はどれぐらいいらっしゃいますか?」という問いには多くの手が上がり、「ドローンを飛ばしたことがある方は?」という質問にも相当数の手が挙がった。ドローンに精通した参加者が多い中での製品説明となった。



249グラムの軽量ボディ

まずジャリー氏が強調したのは、A1の重量だ。標準バッテリー装着時で249グラム。この数字には重要な意味がある。「日本だと100グラム以上から機体登録の申請が必要になりますが、海外だとそれが250グラムの国が多いです。日本ではあまりそのメリットを感じないかもしれませんが、将来的に旅行で海外に持っていった際には、申請なしで飛ばせる機体になります」とジャリー氏は説明した。

また、Insta360のX5という360°カメラの重さが200グラムであることを引き合いに出し、「それにモーター、羽、すべて付け加えて249グラムになります。開発チームはこれに対してかなりの努力を注ぎました」と、軽量化への執念を明かした。


360°撮影で「取り残しのない」ドローン

360°カメラの強みについても詳しく説明された。「1回の撮影ですべてを記録できてしまう点です。いわゆる『取り残しのないドローン』になります」とジャリー氏。「今まで例えば1回フライトして、ただちょっとアングルが悪かったとなっても、これは2回目を飛ばす必要がありません。後々編集の作業のところでもう一度修正していただければそれで済みます」と、360°撮影の利便性をアピールした。

さらに、「360°カメラですと、横16対9で撮るか縦の9対16で撮るか、どちらかしか得られなかったものが、1回の撮影で横も縦も、なんなら正方形も、すべて編集で得られることができます。例えばYouTubeの投稿用とInstagramの投稿用で2パターン欲しい時は、今まで2回飛ばさなきゃいけなかったものを、こちらは1回で済むことができます」と、SNS時代に最適化された機能をアピールした。


消えるドローン本体

Insta360の360°カメラでは自撮り棒が自動的に消えることで知られているが、A1ではなんとドローン本体が映像から消える。「Insta360は自撮り棒が消えますが、こちらは実はドローン本体を消してくれます」とジャリー氏が説明すると、会場からは驚きの声が上がった。これにより、まるで空中に浮いているかのような映像を撮影できるのだ。


Vision ゴーグル ~ 開発の魂を込めた没入体験

ジャリー氏は、今回の開発で最も力を入れたのがVisionゴーグルだと明かした。「今までのプロポを使ったことがある方でしたら分かるかと思いますが、あれは前方の映像、もちろん前方にしかカメラがついていないので、前の映像しか見れなかったです。ただ、こちらは360°ドローンになりますので、このゴーグルをしていただくと、まるでVRゴーグルのように、自分がそのドローンに乗ったような感覚になって、本当に360°すべて見渡していただけます」と説明した。

車の運転に例えた説明も印象的だった。「車を運転するときにハンドルの方向しか見れないということはないですよね。このドローンは進行方向とは異なる方向も見られます。ハンドルさえ切らなければ、左に向いていただければサイドミラーは見えますし、なんなら後ろを向いてしまえば後ろの映像も見れます。これは今までのドローンと違って、進行方向しか見れなかったものを、それ以外のアングルも見られるようになりました」

質疑応答では、ゴーグルなしのバージョンの発売予定について質問が出た。Kinki氏は「現時点では、このビジョンゴーグルはAntigravityの体験の中でとても重要な存在です。私たちはドローンの操作方法を変えたいわけではなく、飛ぶ感覚をもっと変えたいということで、このビジョンゴーグルは欠かせないと思っています。ゴーグルをつけると画面を見るのではなく、その空間に入るのが本来の私たちの出発点です」と回答した。

また、ゴーグルの開発の苦労についても言及があった。「創業者が言っていたのですが、この開発がめちゃくちゃ難しかったと。ドローンを飛ばすよりもこちらの方がなかなか手こずったという話も聞きました。魂が込められております」と語った。





サブスクリーンで家族も一緒に楽しめる

ゴーグルには、飛ばしている本人以外も楽しめる工夫が施されている。「ゴーグルの前面にもう1個サブスクリーンがついておりまして、飛ばしている人以外でも、例えばお父さんが飛ばしてお子さんがそのサブスクリーンの映像を見ながら楽しむということが可能です。ここのスクリーンに映る映像は、実際にドローンパイロットが見ている映像とまったく同じ画角になります」とジャリー氏は説明した。

「今までドローンは空撮の道具として使うことが多かったと思いますが、こちらは完全にファミリーでも、そういった幅広い年齢の方にお楽しみいただけるものになっております」と、家族で楽しめるドローンというコンセプトを強調した。



バーチャルコックピット ~ ドラゴンに乗って空を飛ぶ

ゴーグルの遊び心も紹介された。「バーチャルコックピットという機能が備わっておりまして、360°映像の中にドラゴンであったり、飛行機のコックピットであったりを付け加えて、より没入感を楽しんでいただけるものになっております」「ドラゴンの上に乗っているような感覚だとか、パイロットになったつもりでコックピットから見た景色というのも設定で見れますので、ちょっと面白い遊び心の、Insta360というか、Antigravityの創業者の心がすごく見えているようなものかなと思います」とのことだった。




グリップコントローラーによる直感的操作

操縦について、ジャリー氏は「実は今発売の段階ですとまだプロポ(従来型コントローラー)が存在していなくて、結構皆さんそれで不安に感じることはあるかと思います。しかし、後ほど体験の時に試していただくと分かりますが、こちらは予想以上にかなり直感的に操作ができます」と説明した。

「初心者の方、今までドローンに触ったことがない方々でも簡単に、行きたい方向にコントローラーを向けてしまえば、その方向に勝手に進んでくれますので、今までのようにジョイスティックをどういう風に動かすかというのを考える必要はありません」と、直感的な操作性をアピールした。

将来的には従来型のプロポも発売される予定だという。「リモコンの操作も、将来的な1つの選択肢として準備を進めています。まだ詳しくいろいろお伝えできませんが、近いうちにちゃんとお見せすることができるので是非楽しみにしてください」と語った。


世界初搭載のランディングギア

A1には、ドローンとして世界で初めてランディングギア(着陸脚)が搭載されている。「今までドローンですとギアが出てくるドローンってなかったですよね」とジャリー氏。その理由について、「上下にレンズを配置している関係で、ギアがないと下のカメラがどんどん当たってしまいますので、こちらは搭載しました。ただ、ギアの出し忘れとかがないように自動で格納される機能になりますのでご安心ください。離陸すると自動で収納されて、また着陸の際に自動で出てきます」と説明した。




安全設計へのこだわり

安全面についても詳しく説明された。障害物回避については「水平方向に関しては360°が備わっています。また、ヘッドアップディスプレイのような感じでゴーグル内には、フライトに必要な情報がすべて一度で見れるようになっております」とのこと。

緊急時の対応も万全だ。「A1は緊急停止とリターントゥホームの機能にも対応しておりまして、コントローラーの赤いボタンを1回押していただくと、その場で緊急停止でホバリングしてくれます。長押ししていただくと、屋外でGPSがある場合はリターントゥホームで、離陸した場所に戻ってきます」と説明された。

さらに特筆すべきは、不正利用防止機能だ。「A1に関しては本当に飛ぶ楽しさを皆様に感じていただくドローンになります。なので、不正利用がされないように、何か積み荷がありますと離陸しないように設定になっております」と、ペイロード検知システムについて説明があった。




バッテリーと飛行時間

バッテリーは2種類が用意されている。「通常版ですと24分連続飛行で、ロングライフバッテリーに関しては39分の連続飛行に対応しております」とジャリー氏。39分という飛行時間は、現行のコンシューマー向けドローンとしては長い部類に入る。


交換式レンズ対応

「A1のドローンはX5と同様にレンズ交換に対応しております。飛んで木に当たったり、変なところにぶつけてしまってレンズが傷ついてしまった場合でも、すぐにご自身で交換することができますので、旅の撮影に影響を与えることなく撮影することができます」と、メンテナンス性の高さもアピールされた。

価格とキャンペーン

気になる価格についても発表された。

•       標準版(バッテリー1個):209,000円(税込)

•       エクスプローラーキット(標準バッテリー3個セット):249,000円(税込)

•       ダイオールバッテリーキット(39分飛べるロングライフバッテリー3個セット):263,900円(税込)

また、ドローンでよくある「落下」「紛失」といったトラブルに備え、「Antigravity Care」という保証プランも用意されている。1年プランと2年プランがあり、必要に応じて購入できる。

そして、イベント当日に発表された目玉情報として、期間限定でオンラインストアと店舗においてAntigravity A1を購入したお客様に対して、1年間のAntigravity Careサブスクリプションが無料で付与されるキャンペーンが実施されている。


ワークショップ ~ サンタクロースによるデモ飛行

製品説明会の後、別室に移動してワークショップが開催された。「こちらはワークショップということで、もう少し実践的な、実際に飛んでいるところだったり、お1人前に出てきていただいてFPVドローンとA1の違いについても体験していただきながら進行させていただこうと思っています」と、Insta360でソーシャルマネージャーを務める担当者が説明した。

そして、クリスマスシーズンということで、サンタクロースの衣装を着たデモンストレーターが登場。「ちょっと3番村からスペシャルでお呼びしました」という冗談に会場は和んだ。サンタクロースによるA1のデモ飛行が行われ、参加者はゴーグルから見える映像をモニターで確認しながら、その操作性の高さを目の当たりにした。

コントローラーの操作説明

ワークショップでは、コントローラーの詳細な操作説明も行われた。A1は本体、ゴーグル、コントローラーの3つのパーツで構成されている。

電源の入れ方は全パーツ共通で、「カチカチっと長押し2回」で起動する。コントローラーの人差し指部分に電源ボタンがあり、親指部分には2つのカスタムボタンが配置されている。LEDライトのオンオフなどを割り当てることができる。

フロント側のスライドボタンを「カチカチっと上に2回押す」とプロペラが回り始め、「もう1度上に長押し」すると浮上する。着陸は下に長押しするだけ。写真撮影と動画撮影もフロント側のボタンで行え、シルバーのホイールでドローンの向きを変えることができる。

モード切り替えボタンでは、ノーマルモード、スポーツモード、シネマモードの3つを切り替え可能。ノーマルモードでは障害物検知が有効になり、障害物があるとトリガーボタンを押しても進まないようになっている。「初心者の方でも安心して使えます」との説明があった。

緊急時に使う赤いボタンは、1回押すと緊急停止(ホバリング)、長押しするとリターントゥホームとなる。トリガーボタンを引くと前進し、コントローラーを下に向けると下降、上に向けると上昇する。「本当に直感的に、初心者の方でも直感的に飛行させることができるドローンになります」と説明された。

FPVドローンとの比較体験

ワークショップでは、FPVパイロットも登壇し、従来のFPVドローンとA1の違いを実演した。「振り返って例えばこのツリーを捉え続けたい、みたいになった時に、これは実はめっちゃ難しくて。FPVだとこういう風に進行方向に背を向けて、背中に目をつけないといけないんですよ。これ、めっちゃ怖くて」とFPVパイロットは説明した。

「360°撮られているわけじゃないから、ツリーの足から星の先端まで捉え続けるというのは結構技術が必要で、何回かやってあげないと納得いく絵というのはなかなか撮れないんですよ」と、従来型FPVドローンの難しさを語った。

一方、A1では「360°見れるのってめちゃめちゃ楽なんだな」と感想を述べ、その操作性の違いを体感した様子だった。




初心者でも数分でマスター

ワークショップでは、会場の参加者が実際にA1の操縦を体験する機会も設けられた。FPVドローン経験のある参加者がA1を初めて操縦したところ、わずか数分で基本操作をマスター。「これでもほぼほぼマスターできてます」と講師が太鼓判を押すほどだった。

体験した参加者は「めちゃくちゃ楽しかったです。自分が進んでいる感じと、ちょっとこの空間だったらあれなんですけど、またこう外とか広い空間で自由に飛ばすことをイメージすると、もうすごいワクワクが止まらないですね。もう相当欲しいです」と興奮気味に語った。



体験会レポート

ワークショップの後は、参加者が自由にA1を体験できる時間が設けられた。筆者も実際にゴーグルを装着し、A1の操縦を体験した。

まず驚いたのは、ゴーグルを装着した瞬間の没入感だ。「本当に自分が空を飛んでいるような感覚」という事前の説明は決して誇張ではなかった。頭を動かすと、その方向の映像がリアルタイムで目の前に広がる。下を向けば真下が見え、後ろを向けば後方の景色が見える。これは従来のFPVゴーグルでは決して得られない体験だ。

ゴーグルの前面にあるサブスクリーンも印象的だった。スタッフの方が「1人ぼっちにならないんで」と冗談めかして説明していたが、確かにFPVゴーグルをつけると周りの人と映像を共有できない孤独感がある。A1のサブスクリーンは、その問題を見事に解決している。

操縦の直感性も素晴らしかった。グリップコントローラーを向けた方向にドローンが進む。これは言葉で説明されるよりも、実際に体験した方がその革新性が分かる。「行きたい方向を指し示す」だけで操縦ができるというのは、まさにドローン操縦の常識を覆す体験だった。

バーチャルコックピット機能で「ドラゴンに乗る」体験も試した。ゴーグルの設定画面からドラゴンを選択すると、画面内にドラゴンの3Dモデルが現れ、まるでファンタジー世界で空を飛んでいるような感覚になった。


編集機能について

ワークショップでは、スマートフォンアプリを使った編集方法についても説明があった。驚くべきことに、Antigravityのアプリは、Insta360のアプリとほとんど同じUIデザインを採用している。「Insta360のアプリを使ったことがある方でしたら、もうそれとほとんど同じです」と担当者が説明すると、会場からは安堵の声が上がった。

パソコンでの編集を好む方には、Insta360 Studioで今まで通り編集が可能とのこと。プロユースにも対応している。

アプリには独自の機能もある。ゴーグルのマークを押すと、パイロットが実際に飛行させているときのアングルをそのままデータとして使うことができる。「アングルを決めなくても、その飛行しているときのパイロットのアングルをそのままデータとして使うこともできます」という説明があった。

編集の操作も直感的だ。スマートフォンをVRゴーグルのように動かしながら、カメラを向けたところにアングルを持っていくことができる「収録」機能や、キーフレームを打って画角を固定する機能など、初心者からプロまで幅広いニーズに対応している。

また、AI編集機能も搭載されている。「Insta360のカメラを使っていただいたことがある方でしたら、おなじみの機能だと思いますが、AIが勝手に撮った映像を切り抜いて編集をしてくれます。こちらはA1にも備わっておりますので、ご安心ください」と説明された。


ユーザーの声

イベントでは、すでにA1を使用しているユーザーの声も紹介された。

カメラマンの菅谷氏は、雪山で約100時間A1を飛ばした経験を語った。「普段もFPVドローンだったり、ノーマルドローンも飛ばすんですけど、1番最初に感じたのはまずグリップのコントローラーが非常に使いやすくて。大体基本的にこういった簡易的な操作の仕方の場合って、自分の飛んでる方向しか撮れなかったりすると思うんですけど、A1自体は横だったり後ろだったり全て撮れるので、簡単に飛ばしてもFPVドローンだったりノーマルのドローンだったり、すべての映像を全部撮れる万能な機体だなと思いました」

さらに「一般ユーザーからすれば非常に簡単に、今まで撮るのが難しかったような映像が撮れるのかなと思います。クリエイター視点からしたら、飛行の進行方向と撮影する画角の制限というのが関係なく記録できるので、撮影の幅が、編集の幅が非常に広いドローンなのかなと思います」と、プロの視点からの評価も語った。

また、Kinki氏は印象に残っているエピソードとして、日本のユーザーが親子でドローンを楽しんでいる映像を紹介した。「親子がドローンを使って、子供さんがこのビジョンゴーグルから空から大自然を眺めるというコンテンツですね。家族と一緒にこういうドローンを楽しめる姿は、私にとってはすごく印象に残りました」と語った。


質疑応答ハイライト

イベント中に行われた質疑応答から、特に印象的だったものを紹介する。

Q: 規制が厳しい日本でなぜ積極的にドローンを展開するのか?

Kinki氏は「とてもいい質問だと思います」と前置きした上で、「Antigravityは最初から一部のドローン好きのユーザーのために作った製品ではなく、もっと多くの方が飛ぶ感覚を楽しめるという出発点で出したブランドです。規制が厳しいと言っても、日本のユーザーさんがドローンに興味がないというわけでもないので、どちらかというと操縦が難しそう、安全の心配とか、編集が大変とか、そういう理由でドローンを遠い距離感を感じている方が多いのではないかなと思っています。Antigravityはまさにそういう体験をもっと簡単にできるように設計していて、安全とルールを大切にしながら、これまでにドローンを飛ばしたことがない人にもその空を飛ぶ感覚を届けたい。その思いで日本の市場を取り組んでいます」と回答した。

Q: 従来型のプロポ(コントローラー)は発売されるのか?

Kinki氏は「リモコンの操作も、将来的な1つの選択肢として準備を進めています。まだ詳しくいろいろお伝えできませんが、近いうちにちゃんとお見せすることができるので是非楽しみにしてください」と回答。特に日本では検定を受けて資格を取得しているユーザーが多く、従来型のプロポに慣れている人も多いことに配慮した発言だった。「私たちもドローンのベテランユーザーの声もいろいろヒアリングしていますので、どんどん商品のイノベーション、新しいやり方を出していきます。現時点のこのグリップ形式は、どちらかというと初心者でもすぐ使えるような出発点で作ったものなので」と補足した。


まとめ ~ ドローンの民主化への挑戦

Antigravity A1は、単なる新製品の発表ではなく、ドローンという分野における「体験の民主化」への挑戦と言えるだろう。

これまでドローンは、操縦技術が必要で、編集に時間がかかり、どちらかというとプロや熱心な愛好家のための道具という印象が強かった。しかしA1は、グリップコントローラーによる直感的な操作、360°撮影による取り残しのない記録、AI編集による手間の削減、そしてVision Goゴーグルによる没入感のある飛行体験を通じて、「誰もが楽しめるドローン」を実現しようとしている。

特に印象的だったのは、「飛ぶこと自体を楽しむ」というコンセプトだ。バーチャルコックピットでドラゴンに乗れたり、サブスクリーンで家族と映像を共有できたりする機能は、まさにその思想の具現化だ。ドローンを「空撮の道具」から「飛行体験のプラットフォーム」へと進化させようとしているのだ。

もちろん課題もある。209,000円という価格は、気軽に手を出せる金額ではない。また、従来型のプロポに慣れたユーザーにとっては、グリップコントローラーへの移行に抵抗があるかもしれない。しかし、発売開始3時間でヨドバシカメラランキング1位という結果は、市場がこの新しい提案に期待を寄せていることを示している。

今回のイベントを通じて、Antigravityというブランドが目指す世界観は明確に伝わった。「反重力」という名前に込められた、常識を超えた新しい体験への挑戦。それは、ドローンという分野において、確かに新しい風を吹き込んでいる。

サークルとして参加した今回のイベント。帰り道、メンバーの間では「サークルに導入できないか」という声が自然と上がった。それが、このA1という製品の魅力を物語っているのではないだろうか。


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